オン・エア~ライヴ・アット・ザ・BBC Vol.2 各トラック解説・レビュー(Disc 1)

2013年11月11日に世界同時発売されたビートルズのニューアルバム『On Air – Live at the BBC Volume 2 』。前作『Live at the BBC 』の大反響に続き、今作もボリュームある充実した作品となっています。ポール・マッカートニーによるイントロダクションと『The Beatles: The BCC Archives 1962-1970』の著者であるケビン・ハウレットの解説も読み応えがあります。

 

 まずはDick 1からの各トラックの概要と曲について

1. And Here We Are Again / アンド・ヒア・ウィ・アー・アゲイン 
 1963年7月、自身のラジオ番組『Pop Go The Beatles』から

2. WORDS OF LOVE / ワーズ・オブ・ラヴ
 ロックンロールの大御所バディ・ホリーのカバー曲

3. How About It, Gorgeous?  / ハウ・アバウト・イット、ゴージャス?
 ジョージがファンからの手紙を読み次の曲へと

4. DO YOU WANT TO KNOW A SECRET / ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット
ジョージがリードを務める一曲。ビリー・J・クレイマー&ザ・ダコタスが後カバーしています

5. LUCILLE / ルシール
 リトル・リチャードからのカバー曲。ポールの若さ溢れるパワフルなボーカルに注目

6. Hey, Paul… / ヘイ、ポール… 
 ポールの21歳のバースデーパーティについて

7. ANNA (GO TO HIM) / アンナ
 アメリカのR&Bチャートでトップ10入りしたアーサー・アレキサンダーの曲。とても純粋なバラード

8. Hello! / ハロー!
 『アンナ』を歌ってくれて喜んでいるファンへジョンからの”ハロー”

9. PLEASE PLEASE ME / プリーズ・プリーズ・ミー
 アルバムではおなじみのハーモニカサウンドがないバージョン

10. MISERY / ミズリー
 こちらもアルバムには収録されている印象的なピアノのリフがないバージョン

11. I’M TALKING ABOUT YOU / アイム・トーキング・アバウト・ユー
 チャック・ベリーのカバー曲。音質はあまりよくないですが、逆にそれがまたクラシックです

12. A Real Treat  / ア・リアル・トリート
 リンゴをメインとした会話

13. BOYS / ボーイズ
 リンゴ初リードボーカルの一曲でガールズグループ”The Shirelles”からのカバー

14. Absolutely Fab  / アブソリュートリー・ファブ 
 毎週何百枚と送られてくる手紙の中からジョージが一枚拝読

15. CHAINS / チェインズ
 こちらもガールズグループ”The Cookies”からのカバー
 
16. ASK ME WHY / アスク・ミー・ホワイ
 レノン=マッカートニーとして初めてラジオ放送された曲

17. TILL THERE WAS YOU / ティル・ゼア・ウォズ・ユー
 ポールの落ち着いたボーカルが素敵なメレディス・ウィルソンからの一曲

18. LEND ME YOUR COMB / レンド・ミー・ユア・コーム
 カール・パーキンスの曲。ロカビリーさとリズムチェンジが特徴

19. Lower 5E  / ロワー・5E 
 ポールとジョージが通っていた学校の先生のニックネームについて

20. THE HIPPY HIPPY SHAKE / ザ・ヒッピー・ヒッピー・シェイク
 チャン・ロメロの一曲。当時の有名なダンスチューン

21. ROLL OVER BEETHOVEN / ロール・オーバー・ベートーヴェン
 チャック・ベリーのクラッシックなロックンロール曲

22. THERE’S A PLACE / ゼアズ・ア・プレイス
 ジョンがモータウン的サウンドを試みた一曲。コーラスが素敵です

23. Bumper Bundle  / バンパー・バンドル
 4人それぞれが手紙を選び次の曲を彼女達へ

24. P.S. I LOVE YOU / P.S.アイ・ラヴ・ユー
 おなじみファーストアルバムからの手紙で想いを伝えるラブソング

25. PLEASE MISTER POSTMAN / プリーズ・ミスター・ポストマン
 モータウンに所属していた”The Marvelettes”の楽曲

26. BEAUTIFUL DREAMER / ビューティフル・ドリーマー 
 アメリカのカントリー・ウエスタンシンガースリム・ホイットマンの一曲

27. DEVIL IN HER HEART / デヴィル・イン・ハー・ハート
 デトロイト出身のR&Bガールズグループ”The Donays”の一曲
 
28. The 49 Weeks / ザ・フォーティーナイン・ウィークス
 『Pop Go The Beatles』を支えてくれた秘書へ感謝の気持ちをこめて
 
29. SURE TO FALL (IN LOVE WITH YOU) / シュアー・トゥ・フォール
 カール・パーキンスのテネシーさ溢れるミドルテンポチューン

30. Never Mind, Eh? / ネヴァー・マインド、エン?
 最後の曲紹介の前に”これから何をしたいか?”と4人に聞くと…

31. TWIST AND SHOUT / ツイスト・アンド・シャウト
 60年代の代表曲の一つ。アルバムのトラックよりジョンの声がかすれず無理なく歌っています

32. Bye, Bye / バイ、バイ
 番組の最後、かわいい4人のかけ声と共に

33. John – Pop Profile / ジョン ― ポップ・プロフィール
 当時のマネージャーによるインタビュー。最も気にすることはという質問に『自分自身と家族』と答え、住んでいる家や車(黒のロールス・ロイス)、息子にはどんな学校に通わせたいかなどの質問に答えています。
 
34. George – Pop Profile / ジョージ ― ポップ・プロフィール
 ビートルズに入る前の生い立ちや前職(電気工)について語った後、最も関心のある事として音楽をメインのインタビューになっています。モダンな音楽だけでなく昔の音楽、特にフォークに興味があり、今後のビートルズの音楽性についてアレンジメントの必要性を語っています。またそれぞれの役割の重要さも強調し、とても好感のもてるインタビューです。

 

全体としてこの頃のビートルズはカバー曲がメインで、またカバー曲をやる意味や必要だった時代が見れて、若いアーティストも共感できたり尊敬できる部分があるのではないでしょうか。彼らも同じように下積みを重ね、他の音楽から勉強しながら地位を築いてきたという事実をこのアルバムから得られる気がします。またモータウンを始めアメリカのR&B曲を選んで練習しているのも人気曲や時代を受け入れる許容力が見えます。

次回はDisc 2をご紹介します。

 

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